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- 岩田
- さて、三田さんにうかがいます。
まずは自己紹介をお願いします。
- 三田
- 三田です。
私は今回のプロジェクトでは、
部門間を横断する形で集められた
「本体機能検討会」と呼ばれる、
ニンテンドーDSiの本体機能を話し合うチームの
サポート役として参加しました。
具体的には、ある部署から出てくる案件を
ほかの部署につないでいったり、
開発技術部側から出たアイデアを
しかるべき部署に持ち込んでいったりという、
部署間の潤滑油になるような仕事をしてきました。
- 岩田
- 三田さんは、
足を使って情報を展開させ、
先回りして動いては、
心配のタネを片っ端からつぶすという、
フットワークの人として働いた感じですかね。
- 三田
- そうですね。
ひとつの部署だけでは
到底仕上げることのできないプロジェクトでしたから、
いろんな部署のいろんな人のところに行って、
情報を引き出しては持ち帰って共有する、
というくり返しでした。いままでは、
ひとりでプログラムをコツコツ書くような、
どちらかというと閉じた作業が多かったので、
かなり新鮮でしたね。
- 岩田
- 社内に知り合いが増えましたか?
- 三田
- それはもうずいぶんと(笑)。
これまでは自分の部署から
あまり出たことがなかったんですが、
いまはもう、どこの部署にでも
だいたい気兼ねなく入れるようになりました。
- 桑原
- ずっと社内を回ってるので、
話したいときに席にいなくて(笑)。
- 岩田
- なるほど(笑)。
本体に内蔵する機能にかかわっていた
三田さんの目から見て、
ターニングポイントに感じたのは
どういった出来事でしたか?
- 三田
- やはり、ショップ機能の追加ですね。
ニンテンドーDSi本体で
ソフトをダウンロード購入できるという機能。
これを入れることになったのが、
大きな転機だったように思います。
- 岩田
- かなり、議論がありましたよね?
この機能を入れることで
はじめて「マイDS」というコンセプトが
実現できるようになったわけですからね。
- 三田
- そうですね。
「あとから本体内蔵ソフトを追加できる」
ということの魅力と、
「それに耐えうるスペックにする」
ということの難しさがあって、
限られた時間の中で本当に実現できるのか、
なかなか答えが出なくて。
技術的な裏づけを集めたり、
経験者の意見を聞きに行ったり、
集めた情報を報告したり、
そういうことをずっとしてましたね。
結果的には、ハードに内蔵される
本体保存メモリが入ったおかげで
本体に内蔵されるソフトが豪華になり、
あとから追加されるソフトで
自分なりのDSにカスタマイズすることが
できるようになって、
とても魅力的になったと思います。
- 岩田
- 桑原さんは、このショップ機能について
どんなふうに感じてますか?
- 桑原
- パッケージソフトとしては
売りづらかった規模のソフトが
たくさん出てくるんじゃないかと期待しています。
たとえばいちばん簡単なものだと電卓とか路線図とか、
これまでのパッケージソフトにはない
商品が生まれると思いますし、
新しい市場も広がるんじゃないかと。
- 岩田
- お店で何千円か出して電卓や路線図だけのソフトを買って、
そのカードをDSにさす人がいるかというと
おそらく、いないでしょうからね。
でも、たとえば、「ゼルダ電卓」とか、
「どうぶつの森時計」とか、
いろんな大都市の路線図とか、
あるいは『テトリス』のシンプルモードだけとか、
そういったものをつくって
低価格でダウンロードできるようにしたら
きっと新たな需要は生まれるでしょうし。
- 桑原
- その人の個性がDSに反映されて、
手放せないようになるといいですね。
朝、急いで家を出たあとで
「DS、忘れた!」って
取りに帰るようなものになればいいなと(笑)。
- 岩田
- やっぱり、「マイDS」として、
持って歩くようなものになってほしいですね。
で、ほかの人は何を入れてるのかなって
気になったり、オススメしたりされたり。
- 三田
- 「マイDS」という点では、
写真を撮って保存できるのが大きいですね。
携帯電話よりも大きい画面で見られますから、
フォトスタンドのようにして
机の上に置いておくこともできますし。
だから、カバンの中に入れておくんじゃなくて、
つねに机の上にあるような
デバイスになってほしいと思います。
- 桑原
- 自分の写真が保存できるとなると、
やっぱり「お兄ちゃんのDS」じゃなくて
自分専用のDSが欲しくなりますよね。
うちの子どもとか、絶対そうなるんじゃないかと思う(笑)。
- 岩田
- データによると、日本の、
DSが存在する家庭においては、
平均2.8人のDSユーザーがいらっしゃるんです。
一方、その家庭が所持している
DSの台数は平均1.8台。
ニンテンドーDSiの登場によって
平均台数が平均ユーザー数に
近づいていくといいなと思うんですけど。
江原さんは、ニンテンドーDSiの
「マイDS」というコンセプトについては
どんなふうにとらえていましたか?
- 江原
- やっぱり、DSの中に
たくさん自分らしいものが詰まっていて、
人によって中身がぜんぜん違う、
そういうものが魅力的だろうなと思います。
今回の筐体のデザインが
あまり強い個性を主張していないのは、
ある程度、お客さんにゆだねているというか、
「マイDS」として扱ってもらうことを
想定しているというのもあるんです。
- 岩田
- なるほど。
じゃあ、最後に、ひと言ずつお願いします。
- 桑原
- はい。今日、ここにいない人を含めて、
関わった人、ひとりが欠けても
できなかったと思います。
地味な仕事も含めて、
みんながフルスロットルで
がんばってつくったハードです。
いいものをつくったつもりですので、
ぜひ、買って遊んでください。
- 三田
- 本体保存メモリやカメラを使い倒して、
自分の好きなように、
好みにカスタマイズして遊んでください。
- 江原
- DSファミリーとして、現時点では
なかなかよいものができたと思ってるので、
ぜひ使っていただいて、長く愛着をもって
つき合っていただけたらなと思います。
- 岩田
- はい、ありがとうございました。
なにか、言い忘れたことはないですか?
- 三田
- あの、最後につけ足すような
ことじゃないかもしれませんけど、
今回のニンテンドーDSiには、
本体にリセット機能がついたんですよ。
ボタンとしても、電源ボタンと兼用の
リセットボタンがあるんですけど、
ボタンを押してリセットするだけではなく、
ニンテンドーDSi用のソフトでは、
ソフトからメニューに戻ったり、
別のソフトに飛んだり、
そういうふうな動きを、
いちいち電源を落とさなくても
行き来できるような形にしていて、
なんというか、ひとつのゲーム機として、
すごく一体感がつくれたような気がしてるんです。
細かいところですが、そのあたりのことも
体感してもらえるといいなと思います。
- 岩田
- 私は、そういう地味なところでいうと、
メニューのところでソフトをさした瞬間に
そのソフトのアイコンがヒョイッと出てきて、
抜くとヒュッと消えるのが気に入ってますね。
今までは、ソフトを差し替えるときには
一度電源を切る必要があったんですが、
ニンテンドーDSiでは、
電源ボタンをチョンと押してメニューに戻れば
電源を切らずにソフトの入れ替えができるんです。
ほかに、つけ足すことはありませんか?
- 江原
- 今回、本体の機能と内蔵されるソフトが
増えていることもあって、
取扱説明書も充実してるんです。
もちろん、そういうものがなくても
遊べるのがベストなんですけど、
担当者が熱心に取り組んで
すごくいいものをつくったので、
ニンテンドーDSiを十二分にたのしむうえでも、
きちんと読んでもらいたいです。
- 岩田
- なるほど。
桑原さんは、なにかありませんか?
これは言っておきたい、ということがあれば。
- 桑原
- あ、三田くんが結婚するんです。
- 一同
- (笑)
- 岩田
- それは、おめでとうございます。
- 桑原
- 今週の土曜日なんです。
- 江原
- ぼくが海外の工場に出張に行って、
製造中のニンテンドーDSiを
チェックしている間に
気がつくとみんな結婚してるんですよね・・・・・・。
- 一同
- (笑)
- 桑原
- でも、結婚式までに
ニンテンドーDSiが仕上がって、
ほんとによかったです。
結婚式にかぶったらどうしようかと・・・・・・。
- 一同
- おめでとうございます!
- 岩田
- こういう終わり方でいいのか・・・・・・
まぁ、いいかな(笑)。
ありがとうございました。
- 一同
- ありがとうございましたー。
   
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