4.職業とクエスト

クエストで上級職に

堀井. 今作で登場する職業は、戦士、魔法使い、僧侶といった、おなじみのものに加えて、上級職(※7)があるんですよ。バトルマスター、魔法戦士、パラディンとか。ただ、これまでは、武闘家と戦士を究めるとバトルマスターになれるっていうイメージでしたよね。でも今回は違います。たとえば、バトルマスターになるには、新要素の「クエスト」というイベントをクリアするとなれるんです。だから魔法使いであっても、バトルマスターになるためのクエストさえクリアすれば、今作ではいきなりバトルマスターになれます。しかも、パーティーの全員がその職業に転職できる資格を得ることができます。ここは、これまでとは違う大幅な変更点なので、昔からのユーザーのみなさんは勘違いしないようにしてくださいね。
市村. これまでは上級職にするために、一所懸命レベルを上げるようなことをしていたと思うんですけど、今作ではその必要はないんです。上級職にするための条件はすべてクエストなんですね。
「クエスト」は、ひとことで言うと“お願いごと”です。クエストには「○○を取ってきて」というものから、「あいつを倒してきて」というものまで、さまざまなものがあります。ストーリーとはまったく関係ないものもあれば、ちょっとストーリーに関わっているものまで、バリエーションもかなりあります。そのクエストをクリアすると、珍しいアイテムが手に入ったり、新しい技を覚えられたり、上級職に転職できるようになったりするんですね。
堀井. たとえば中ボスが倒せないとき、レベルを上げるのがちょっと大変に感じるようなことがありますよね。そんなときは、クエストをやっておくと、おいしい思いもできて、しかもレベルも上がって、いつの間にか中ボスが倒せるようになっていたりもするんです。今作では、かなりの部分をスタッフたちに手伝ってもらったのですが、クエストもそのひとつで、本当に多くのアイデアが詰まっています。だいたいのクエストは1時間程度で終わりますし、「クエストリスト」を見れば、いつでもやりたいクエストができるので、気軽に楽しんでほしいですね。
市村. その意味で、このクエストは携帯ゲーム機との相性がすごくいいと思っています。通勤や通学などの移動の時間に、電車のなかで「ストーリーを進めるのはちょっと・・・」と思うことってありますよね。かと言って、「単純なレベル上げをするのは面倒だし」と。そんなときは、クエストのようなショートな目標をクリアするようにすれば、いつでも、どんなときも楽しめるようになります。しかも、ずっと楽しんでいただきたいので、たくさんのクエストを用意しました。数は申し上げられませんが、クエストのナンバー表示が3桁なので、だいたいの推測はつくと思いますが(笑)。
*7.
上級職:基本職と呼ばれる通常の職業よりも、大きなパワーを持つことができる職業。多彩な技や武器が使えるようになるので、戦闘でもより有利に。

転職で個性的に

堀井. あと、職業によってさまざまな「スキル」(※8)があって、レベルアップで得た「スキルポイント」を割り当てることで、得られる「特技」や「効果」が変わってきます。「ダーマ神殿」(※9)で転職すると、転職前の職業のレベルを保持したまま、新しい職業ではレベルは1に戻るんですけど、特技や効果はそのまま次の職業に持っていけるんです。たとえば、戦士でスキルを上げて「ヒットポイント+60」の効果を持って転職すれば、いきなり体力のある魔法使いが作れちゃうとか。特技や効果はたくさんあるので、プレイヤーのみなさんはきっと自分なりのいろんな工夫ができると思いますよ。
市村. 僕が開発中にプレイしていたキャラクターは僧侶で、しかも「盗み」をはたらくんです。もともとは盗賊で、そのあと僧侶に転職したんですが、とにかくバトル中もヒマなときは盗んでるくらい、すごく手癖の悪い僧侶なんです(笑)。プレイヤーの工夫次第では、パーティー全員に「盗む」の技を持たせることもできますし、それくらい個性的なキャラクターを育てることができるんですね。
 
*8.
ダーマ神殿:『ドラゴンクエストIII』で初めて登場した神殿。ここに行けば、キャラクターの職業をいつでも変更することができる。
*9.
スキル:経験値を上げ、レベルが上がるとスキルポイントがもらえ、キャラクターごとに割り振ることができる項目のこと。スキルを上げることで、その職業に応じた特技が覚えられるようになる。
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