3.バトルシステム

敵との遭遇

堀井. バトルシステムに関しては、今回はいろんな新しい試みをしています。まず特徴的なのが、本編シリーズで初めて採用した「シンボルエンカウント」(※5)ですね。これは、『ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー』(※6)で搭載したシステムで、フィールド上に敵の姿がちゃんと見えていて、それに接触するとバトルがはじまる。「シンボルエンカウント」の良いところは、ストーリーを進めたいときは敵を避けられるし、レベルを上げたいときは、どんどん戦闘することもできるということです。それを選べるのは、プレイヤーにとってすごくメリットだと思いますよ。
市村. それに、モンスターの種類もひと目でわかるので、ひたすら「メタルスライム」を探すこともできるんです。「出てこないなー」と思いながらうろうろしていて、「いた!」と思って追いかけたら、すぐ逃げられたりするんですけど(笑)、そうやって遊ぶのもけっこう面白いです。
*5.
「シンボルエンカウント」:フィールド上にいるモンスターの姿が見え、接触すると戦闘がはじまるシステム。それに対して、従来の「ランダムエンカウント」では、敵の姿が見えないのに、いきなり戦闘が始まるため、バトルが避けられなかっただけでなく、どんなモンスターが現れるのか、予想できなかった。
*6.
『ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー』:ニンテンドーDS用ソフトとして2006年12月に発売されたRPG。『ドラゴンクエストモンスターズ』シリーズ4作目。

見た目も変わったバトル

市村. バトルに入れば、基本的には今まで通りのコマンド入力式ですので、シリーズを楽しまれた方なら安心して遊べるようになっています。バトル中は、シンプルに「たたかう」のコマンドだけでも勝つことはできるんですけど、「特技」などがいっぱいあって、職業ごとに特徴づけができるようになりましたので、戦略的に、より深く楽しめるようになったと思います。
堀井. ただ、バトルの見た目がちょっと変わりましたね。これまでの『ドラゴンクエスト』だと、正面に敵が一列に並んでいて、こちらも一列に並んで、いわばお行儀よく戦っていましたけど、今作では「フリーポジションバトル」と呼んでいる見せ方になりました。そうすることで、混戦、乱戦している感じが出せるようになって、よりダイナミックに、より自然な感じのバトルを楽しめるようになったと思います。
思えば、『ドラゴンクエストIX』を初めて発表したのは2006年でしたけど、当初予定していたバトルシステムは、アクション要素がちょっと強かったんですね。そのシステムでプレイすると、リアルタイムで敵をポンポンと叩くことができて、気持ちは良かったんですけど、やり続けたとき、どうも単調になってしまって・・・。そこで、いろいろ話し合いまして、「コマンドバトル形式に戻して、マルチでプレイするのはどうか?」という声もあったので、実際に作ってみるとこれが意外にハマったんですね。1ターンごとにのんびり話し合ったり、ちょっと反省会をして次のターンに挑む感覚だとか、マルチプレイのコマンドバトルも、けっこう面白いというのは、今回やってみて新しい発見でした。なので、みなさんにもぜひ、今作の新しいバトルを遊んでもらえたらと思います。
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